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化学英語I
3年前期 金曜日 1・2限目 中示C教室 必修2単位

教科書;化学英語101 化学同人 國安 均、ジェフリー・M・ストライカー著
ISBN; 9784759810592
定価;本体3,000円+税

参考書;
科学英語の基礎 化学同人
General Science 南雲堂
カガク英語ドリル シーエムシー出版
など

講義の目的と内容
3年後期から始まる卒業研究仮配属から以降、日常的に必要となる化学英語について、その基礎を養うことが目的。特に一般的な英語の文章ではあまり見ることの無い技術用語(technical term)の語彙や、論文等で頻繁に用いられる表現を修得します。とは言っても、所詮言語についての講義です。日本語から対応する単語をつなぎ合わせて英語にする、その逆をやる、というのは不可能です。自分の頭の中に、英語を聞き、英語のまま理解し、英語で考え、英語で伝える、という一連のプロセスを英語だけで実行する、「英語回路」を作り上げることが必要で、本当に英語を理解し、正しく使うためには、その言語が生まれてきた背景、英語圏の文化に対する理解を深めることまでが必要になります。だから、絶対に時間がかかります。まずは、英語嫌いを治すことから始めて、焦らず、でも毎日、絶対諦めずに自分を英語に慣らしていくことが必要です。
「いやあ、英語を読むのと書くのはまあ出来るんだけど、聞くのと、特に話すのが苦手でね」と言う人を特に理工学系の人に多く見かけます。しかし、そういう人の書いた英語がまともであった試しはほとんどありません。しつこい様ですが、英語は言語です。読んだり書いたりするだけで、聞いたり話したりしない言語なんてありません。これらは全部ワンセットで、上述の通り、頭の中の「英語回路」で思考することで、適切な語彙が選択されて、英語としての表現が生み出されます。だから、話せないけど正しい英語を書ける、なんていうことはありません。話せないのは、「英語回路」が出来ていない証拠です。
ということで、僅か90分×15回の講義で英語が使いこなせる様になるはずもないのですが、「英語やらなきゃ」から「英語やりたい!」に諸君を変えることが、この講義の目標です。そもそも、何で英語を勉強するのか、を考えたことありますか?間違っても、期末試験のため、成績のため、ではないですよね?何で英語が「必修」になっているんでしょうか?この「化学英語I」をクリアできなければ、それは工学部を卒業する条件を満たしていない、と言っているわけですが、それはもちろん諸君のうちの何人かを落第させることが目的なわけではないですし、成績によって選別しようとしているわけでもありません(社会に出てから、大学の成績が一体どれ程の意味を持つでしょうか?)。工学を学んだ者として社会貢献するために、英語力は欠くことの出来ないものであるから、その修得は工学部卒業の条件だ、と考えているわけです。また、それは事実であり、諸君が期待する様な社会の先端で活躍するチャンスは、英語の出来ない人には回ってきません。「冗談じゃない!英語ぐらいで差別されてたまるか!自分は世界中を飛び回って活躍するんだ!」と思う人、そう、あなたです!「英語やりたい!」でしょ?「えー、英語出来ないと就職不利?社内での昇進とかにもTOEICテストの点数とか必要だって!?」とかいう強迫観念に駆られている人、「英語やらなきゃ」になってますね?「やらなきゃ」の人は、英語が出来るようになった自分に会う事が目的ではないので、例えば就職なり、昇格なりの目的が果たされた時点で勉強をやめてしまうんです。だから、決して英語が出来る様にはなりません。「やりたい!」の人は、英語を読み、書き、聞き、話す事を通じて、グローバルに活躍する自分を目指しているので、自分の英語には決して満足することなく、いつまでも、努力を重ねて行きます。だから、絶対出来る様になります。今現在、どれだけ英語が下手くそでも、苦手でも、絶対出来ます。
詳しくはシラバスにありますが、講義前半は主として語彙を増やすことに取組みます。元素や化合物、化学反応や器具の名称など、技術用語もありますが、もっと基本的な数字の読み方、単位、数式の読み方、図形の名前、などを勉強します。後半は教科書に沿って、論文等で出てくる基本構文を勉強します。そして最後にビデオを使った学習で、視覚、聴覚をフル動員して、話の内容の理解にチャレンジします。顔を合わせての会話よりも、電話での英会話の方がずっと難しいという経験をしたことがある人なら分かると思いますが、視覚によって聞いた話の理解が助けられていることが多いです。なので、音声だけよりもビデオを見ることが良いトレーニングになります。大勢の学生対先生一人の講義なので、諸君の「話す」能力のトレーニングをすることが一番難しいのですが、発音練習を毎度毎度するので、それに真面目に取り組んで下さい。発音が上手くなるためには、まず良く聞くことからです。聞いて、真似る、これを繰り返します。英語の音は日本語に無いものが多いので、普段使わない口回りの筋肉を使うことになります。発音練習は、「筋トレ」です。「よく聞く→真似る」を繰り返していれば、だんだんと英語らしくなってきます。
この講義を通じて、化学を学んだ者、化学を通じて社会貢献せんとする者として、英語を学ぶモチベーションを高めて欲しいと思っています。英語の勉強に特効薬、効率の良いやり方、などは存在しませんから、時間がかかることは覚悟しなくてはなりません。もちろん、この講義を受講しただけで英語が使いこなせる様になるはずもありません。大切なのは意識の変革で、「英語で苦労する、英語が出来ないせいでチャンスを逃す自分なんて嫌なんだ、絶対に英語を使える自分になってやる!」という思いがあれば、必ず変わっていきます。心のどこかに「英語から逃げる気持ち」が残っていると、それが障害になって、いつまで経っても出来ない、英語に苦しめられる自分を変えることが出来ません。
この化学英語Iの受講者はもちろんですが、それ以外の人も、「英語をやりたい!」と思う様になった人は、どんどん相談に来てください。色々とアドバイス出来ると思います。私が出来るのは、英語を身に着ける手伝いをすることだけです。必要な「英語回路」は諸君のそれぞれの中に創り上げていくものですから、知識を詰め込むことは出来ませんし、代わりに勉強することはもちろん出来ないです。しかし、どうやって英語に親しんでいったらいいのか、などのきっかけ作りは色々手伝いが出来るんじゃないかと思います。
このコーナーには、英語学習について、色々と思いつくことやアドバイス、自分自身が経験したことなどをエッセイ的に書きとめていきたいと思います。英語学習の一助になれば幸いです。ウェブを見て興味が湧いてきた人は、10-206号室に足を運んでください。

エッセイ1:「吉田先生はどうやって英語が出来るようになったのか?」-思い出話


エッセイ2: なぜ不安や恐怖に夢が負けてしまうのか? ―自律から自立へ

エッセイ3: 英語の勉強法についてアドバイス

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